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〔作曲家◎人と作品〕●ショスタコーヴィチ 千葉潤 著
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Information


〔作曲家◎人と作品〕
●ショスタコーヴィチ
千葉潤 著
【出版社】音楽之友社
【判型・頁数】 B6変・272頁
【発行年月】 2005年3月

Detail


【内容】
2005年が没後30周年、2006年が生誕100年に当たる、20世紀ソヴィエト最大の作曲家ショスタコーヴィチの生涯を、作品それぞれの誕生風景を絡めつつ追った、読み応え十分な内容。革命を経て社会主義体制の確立へと向かったソヴィエトの激動期に、当局の厳しい批判を浴びながらも数々の名誉に彩られた称号を与えられ、国際的に第一級の名声を勝ち得ながらも作品自体の国内での上演は許可されないなど、矛盾に満ちた扱いを甘受せざるを得なかった作曲家は、激しく揺れ動く時代の渦の中で、生涯にわたって、自己の芸術の有りようを自らに問い続け、芸術と体制との相克にもがき続けた。その苦悩のはてに到達した複雑多重の内面は、これまでもさまざまな研究者によって解読が試みられてきたが、本書はそうした研究をふまえて、人間ショスタコーヴィチの生き様を余すところなく活写し、作品の真価を問い直した、新時代の優れたショスタコーヴィチ評伝である。

【目次】
●生涯篇・幼少時代(1906−1919)
革命家の家系/革命と戦争の中での幼少時代/音楽への道
・音楽院時代(1919−1926)
混乱からの出発/ピアノ科と作曲科での授業/戦時共産主義からネップへ/苦難の日々/交響曲作家への道
・新たな出会い、新しい道(1926−1931)
前衛への転向/運命の出会い/オペラ《鼻》の栄光と挫折/創作活動の広がり
・運命のオペラ(1932−1936)
《マクベス夫人》で名声の頂点へ/《マクベス夫人》以降/「音楽の代わりの支離滅裂」
・危機(1936−1937)
交響曲第4番の初演撤回/起死回生の交響曲
・間奏曲(1938−1940)
サッカー/教壇に立つ/室内楽への進出/《レーニン交響曲》の真実
・戦争交響曲(1941−1945)
独ソ戦争の始まり/"レニングラードに捧ぐ"/戦時中の作曲/戦争の悲劇への記念碑/哀しみの三重奏曲/「第9」への挑戦
・ジダーノフシチナ(1946−1953)
芸術統制の復活/研ぎ澄まされる二重言語/ユダヤ的作品群
・雪解け(1953−1958)
自由への突破:交響曲第10番/ニーナの死/非スターリン化の行方
・「雪解け」の進展(1959−1965)
スランプからの脱出/共産党入党の顛末/名誉挽回/甦る《マクベス夫人》
・晩年の創作(1966−1975)
蝕まれる健康/新しい探求:《ブローク歌曲集》/ショスタコーヴィチの12音技法?/創作の集大成:交響曲第14番/生への執着:交響曲第15番/激務の合間に/孤独の日々/最後の傑作群/永遠との和解:《ヴィオラ・ソナタ》
・死後の評価(1975〜 )
●作品篇
交響曲/弦楽四重奏曲/オペラ
●あとがき
●資料篇
ショスタコーヴィチ年譜
作品一覧
●索引

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